第35回社会福祉士国家試験を受験しました

休職体験記
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とにかく明るいメンタルさん

うつ病・パニック障害を発症しながらも、とにかく明るく楽しくを目指して生活しています! ライフハックや勉強していることや関心ごと、休職中の生活の実態などをブログを通じて発信します。社会福祉協議会・地域包括支援センターで社会福祉士としての経験があり制度の紹介や個別の相談も受けられます!現在は簿記2級の勉強とせどり挑戦中✍️

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社会福祉士とは

 世の中には、高齢者や障がいがある人、孤独を感じている人やお金がなくて生活に困っている人など様々な問題を抱えている人がいます。そんな人たちが抱える問題は1つ解決すれば終わりという簡単なものではありません。いろんな問題が複雑に絡み合っていて、どうすれば良いかわからなくなっていることもあります。

 社会福祉士とは、そのような困りごとを抱えている人から相談を受け、適切な制度やサービスに繋ぐことが使命です。この社会福祉士は国家資格で、大学等で所定の科目を履修して、さらに実習を経てようやく受験資格を得ます。
 一年に一回の社会福祉士国家試験は19科目のうちから計150問出題されます。合格率が約30%で、6割程度の正当が合格ラインと言われています。(2022年の試験では7割まで引き上げられていました。詳しくは後半に書きます。)

 ※19科目のうち、1科目でも0点の科目があると不合格になります。(これ重要)

受験までの経緯

 私の社会福祉士受験歴は2017年まで遡ります。大学4年生で就職先まで決まっている状況で、あとは社会福祉士を受験すれば残すは卒業のみ!でした。そんな私の結果は…0点科目が1つあり、不合格という結果に終わりました。模試でも合格点に達していたのでその当時のショックは相当でした。笑

 その後は仕事をしながらということで勉強もままならず受験料だけ吸われていましたね…15,000円~19,000以上×6回…考えるのをやめよう。

 そしてこの度、仕事も辞めてフリーになったので、一つのけじめとして本気で勉強することにしました。

勉強方法・勉強期間

 私の勉強方法はひたすらインプットとアウトプットを繰り返して知識を定着していくという方法です。具体的には、

① 過去問とワークブック(共通・専門)を用意する
② 直近年度の過去問を解いてみて、解説をざっくり読む(1科目ごと)
③ ワークブックで出題された付近の箇所を全て暗記する(赤シートで隠しながら3往復してつまらず答えられたらOK)
④1年度分の過去問(19科目150問)について②と③が終わったら、その年の過去問をもう一度解いて解説を読み返す(理解が弱い部分はワークブックや解説をしっかり読む)
⑤第34回→33回→32回と②~④を繰り返す

 過去問は3年度分を3回解くことを目標に勉強を進めました。(後半は時間が足りず、第32回は2週目までしかできませんでしたが…)
 繰り返し解くと、最初のうちは曖昧だった知識が定着していくのが実感できました。第34回→33回→32回と過去問を進めていくと勉強した箇所が出題されたりして段々と点数が上がっていました。このやり方だと最初の1年度分でのインプットの量は相当多いですが、過去問の年度が進むごとに覚える箇所が重複しているので、どんどん楽になっていきました。

 ちなみに、私は2022年10月4日から勉強を開始し、国家試験当日の2月5日まででトータル勉強時間は318時間でした。

10月   22.1時間  第34回過去問、解説読み込み
11月   66.1時間  第34回出題付近をワークブックにて、インプット
12月   55.4時間  第34回出題付近をワークブックにて、インプット
1月   150.7時間   第33回過去問、解説読み込み ワークブック
2月   24.2時間    第33回出題付近をインプット、第32回過去問、インプット

 社会福祉士の勉強時間の目安は約300時間と言われています。私は勉強期間が長くなりすぎるとモチベーションを保つことが難しいと思ったので、4ヶ月間で300時間、過去問を3年分3周することを目標にしました。週に5日、3~4時間勉強すれば到達する予定でした。でしたが…。
 実際には10月から11月ごろまでは1日2~3時間程度の勉強時間でした。1月に入った時点で160時間以上も残っており、さらに年明けにコロナウイルスに感染して思うようには進まず…。
 結局、残り3週間で1日8時間~9時間勉強する羽目になってしまいました笑(計画性とは…)

手応えは…?

 これだけ偉そうに書いてきましたが、実際の手応えとしては「過去最高にできた(当社比)」でした。これまでの試験では80点後半が多く、あと1点というところで不合格で枕を濡らしたこともあります。
 試験が終わってから自己採点をしたところ、今年は106点/150点でした。例年通りの合格ラインなら6割(90点)前後で合格できますが、昨年は105点という波乱な合格点。手放しで喜ぶことはできませんが、個人的には「やり切った」と思える結果でした。(本当に合格させてくださいお願いします。)

 昨年(第34回)の試験ではどうして合格ラインが7割になってしまったのか調べてみると、新型コロナウイルスと関わりがありました。
 社会福祉士の合格基準は以下の通りと公表されています。

1  問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
2  1を満たした者のうち、以下の18科目群すべてにおいて得点があった者。(0点科目がないこと)
※出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 社会福祉士出題基準・合格基準
https://www.sssc.or.jp/shakai/kijun/kijun_02.html

 ここで注目すべきは1にある、「問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。」です。新型コロナウイルスの流行が始まった2020年の試験はまだ影響は少なかったようです。2021年も感染者が増えてきていたが、受験自体の影響はまだ少なめ。
 しかし、2022年は日本各地の感染者数が大幅に増えていた時期でもあり、利用者を相手にしている福祉関係者や記念受験をする人などが受験を見送った背景があったようです。すると受験者は「就職や転職の関係で合格しないといけない」というような勉強をしっかりした受験者が多く残されたのです。
 すると、受験者全体のレベルが相対的に上がり、平均点も上がっていきます。例年通りの合格ライン(6割正当)だったら合格率が30%を大幅に超えることが見込まれていました。
 …が、合格基準点ではなく合格率である30%をキープする方向で調整され、結果としては合格ラインが15点ほど上がってしまうという悲劇が起こったのです。

 これには受験者からも激しく反感買う結果となり、SNSは大荒れになっていました。(私は86点だったので何も言えませんでした。)

終わりに

 こんな感じで私の受験は幕を閉じました。今年こそは、受かっていたいと心の底から祈っています。2021年に抑うつ状態とパニック障害と診断され退職した経緯もあり、最初の方は机に向かうのが大変だった時期もありました。勉強に体を慣らすため、2022年5月にはファイナンシャルプランナー3級10月初頭には簿記3級を勉強し合格しました。そのリハビリがあったからこそ社会福祉士の勉強にも着手できたのだと思います。
 この勢いのまま、次は簿記2級に向けて勉強します。

 受験をされた皆様、本当にお疲れさまでした。皆様も国家試験を受けるまでの勉強や生活、葛藤などいろんなことがあったと思います。そんな皆様が納得できる結果になっていることを微力ながらも願っております。

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